International Desalination and Reuse AssociationのE-Library News Archive より最新記事を紹介します。
DuPontによる持続可能な水管理を支援するデジタルツール「Water Solutions Sustainability Navigator」は、自治体、産業界、水処理の専門家が、環境負荷を比較しながら最適な水処理技術を選択できるよう設計されています。
対象となる技術は、RO膜、UF膜、イオン交換樹脂、MBRの4つ。ユーザーは処理シナリオを入力することで、炭素排出量、エネルギー消費量、化学薬品使用量、廃水量、固形廃棄物量、設置面積などの持続可能性指標を数値で確認できます。これらの指標は、ISO基準に準拠した第三者評価により信頼性が担保されています。
DuPontlは、データの透明性とシナリオモデリングの重要性を強調しており、例えば、従来の処理方法からRO膜に切り替えることで炭素排出量は減るが、エネルギー使用量は増えるといったトレードオフを可視化し、バランスの取れた意思決定を支援します。また、このツールはライフサイクル思考を促進し、設置から運用、廃棄までの環境影響を総合的に評価。これは、ネットゼロ目標の達成や循環型水管理の推進に不可欠です。
DuPontは、科学と技術、責任あるイノベーションを通じて水管理を変革することを目指しており、このNavigatorはその取り組みの一環です。水の総コスト削減、環境負荷の最小化、そしてSDG6への貢献を目指しています。