JDAフォーラム(11月26日)は、「世界のカーボンニュートラルの動きと水処理市場・水処理技術の最先端」をテーマに扱います。気候変動について一緒に考えてみましょう。国連がリリースしている情報を引用しながら、原因、影響、解決について触れてみます。情報の引用先の国連レポートは、親しみやすく紹介されており、理解を深める上でおすすめです。まずは原因・影響編です。
化石燃料の燃焼が気候変動の最大の原因と言われています。温室効果ガス排出量の75%、二酸化炭素排出量の90%を占めており、地球温暖化と気候変動が引き起こされています。地表面の気温は産業革命前の気温から1.2度の上昇を認めていると報告されています(国連 What Is Climate Change)。化石燃料により生活に欠かせない電気や熱を発生させています。また化石燃料をもとに作られる素材も温室効果ガスの排出に寄与しています。森林伐採は、二酸化炭素の貯蔵に寄与する木々や森林を喪失させ、また開拓地の土地利用次第で温室効果ガスを発生させてしまいます。輸送手段、食料生産、電力供給といった生活に欠かせない活動において温室効果ガスを発生します。
今年の日本の7月は最も暑い気温を記録したと言われておりますが、世界の気候・気象・水に関わる統計情報を集約するWorld Meteorological Organization(WMO)によれば、2023年はoff the chartsなフェーズを迎えたと警鐘を鳴らしており、記録上の最高気温、海水温上昇、海水面上昇、氷河の喪失を指摘しています(Climate change indicators reached record levels in 2023: WMO)。