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2024年度人工知能学会全国大会(第38回@浜松)

 今やあらゆる分野に浸透しつつある人工知能技術、その本家本元である学術団体が主催する人工知能学会全国大会(第38回)が2024年5月28日(火)~31日(金)、浜松で開催されました。

 最大20のパラレルセッションに分かれ、最先端の研究開発報告と活発な議論が繰り広げられました。水処理・水環境分野に関連する発表は1件もなく、医療、モビリティ(自動運転等)、広告、製造プロセスを応用先とした発表が多くありました。

 土木分野を対象とした発表も数例あり、特にAIを活用した異常検知技術の研究報告が多くなされました。他に、AIが社会に受け入れられるための「AIの信頼性」を議論したセッションでは、技術的信頼性と社会的信頼性の異なる2つの視点が提示され、その上でAIと人間との対比、説明可能性やそのそもそもの意義について、社会的・哲学的観点も織り交ぜたパネリストによる自由闊達な議論が繰り広げられ、今後、AI技術を水インフラの維持管理に展開していく上で参考となる多くの示唆が提示されました。

 発表者・参加者は若手がメインで、要旨集は4000ページ超、多業種から約100の企業が出展するなど、AI分野の勢いが感じられる大会でした。

 

リンク先 2024年度 人工知能学会全国大会(第38回)https://www.ai-gakkai.or.jp/jsai2024/