· 

海洋深層水、エネルギー・食料への利活用の進展

水深600~1000m程度の海洋深層水は、表層の海水に比べて温度が低く、表層との温度差を利用する海洋温度差発電(OTEC)や陸上養殖などの水産業などの資源として利用できます。

(株)商船三井、(株)ゼネシス及び佐賀大学はNEDOの国際実証事業として、OTECを核として海洋深層水を利活用する久米島モデルをモーリシャスへ展開するための実証要件適合性等調査に採択されました。2022年4月から(株)商船三井は(株)ゼネシスが維持管理を行う沖縄県久米島のOTEC実証設備の運営に参画しています。国内では、三菱商事(株)とマルハニチロ(株)が、富山県入善町で海洋深層水を活用したサーモンの陸上養殖事業を行う合弁会社「アトランド(株)」を設立することを発表しています。同町は海洋深層水取水管を増設して2024年に運用を始め、同合弁社設立後、2,500t(原魚ベース)規模の陸上養殖施設を建設し、2025年度の稼働開始、2027年度の初出荷を目指す予定が発表されています。

 

以下に関連リンクを紹介します。

 

https://www.mol.co.jp/pr/2022/22087.html

https://www.mitsubishicorp.com/jp/ja/pr/archive/2022/html/0000049512.html