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FY2020 JDA FORUMを終えて

当協会として初となるWebinar方式により、2020年度フォーラムを3月16日に開催しました。年度末のご多忙の中、また短い周知期間にも拘わらず、多くの参加を頂けて成功裏に終わりましたことを報告致します。JDA FORUM委員会より、同フォーラムにおいて講師先生方のご講演や討議内容を以下に簡単に紹介致します。

セッション1では、新型コロナウイルス流行状況把握の新手法を提案する「下水疫学調査」の最新情報を北海道大学北島先生と山梨大学原本先生に解説頂きました。「下水疫学:Wastewater-based epidemiology」を国内で最初に提唱された両先生は、日本及び世界で未知ウイルスへの恐怖の渦中にあった20203月前より、果敢に環境サンプルの調査を展開し、下水中から新型コロナウイルスの検出と感染症流行の検知の観点より手法開発や定量化に取り組まれておりました。また、公衆衛生を担う下水道の疫学的な価値をより社会に浸透させるため、国内の多くの研究者と共同で検出マニュアル作成や国内外へ情報発信について、この1年間の取り組み紹介を頂きました。水処理・プラントビジネスを通じて多様な情報をするJDA協会の会員及び関連企業様に対して、新型ウイルスという今後も発生する可能性のある感染症対策に、監視というアフタ―コロナを見据えたインフラシステムの管理という新たな価値を丁寧にご解説頂きました。新型コロナウイルス事例から、新たな社会におけるリスク把握や管理への理解を深めて頂けたのではないかと思います。

セッション2では、限られた水資源の有効活用という観点から、WOTA株式会社の西尾様にはよりスマートな水循環を促す自律分散型水処理システムのご実績を紹介いただきました。国内で発生した災害時の水利用に多大な貢献を果たされております。また、新型コロナウイルスの流行で脚光浴びた次亜塩素酸水の電気分解よる精製や、同過程の工夫によって生成される殺菌作用のある機能水を活用した抗ウイルスのご提唱と社会貢献について、デノラ・ペルメレック株式会社の錦様よりご紹介頂きました。これからの社会インフラへの更なる普及可能性をご理解いただけたのではないかと思います。

最後に、JDA協会は今後もフォーラム等を通じて、会員様のニーズやご要望にお応えした情報発信に努めますので、今後もよろしくお願い致します。   

 

以上

JDA FORUM委員会一同